「予備試験に合格したら、その後どうなるの?」
予備試験を目指している方が意外と知らないのが「合格後の流れ」です。
この記事では、予備試験合格から弁護士として活動を開始するまでの全ステップを詳しく解説します。
📋 この記事でわかること
✅ 予備試験合格から弁護士登録までの全ステップ
✅ 司法修習の内容・期間・費用
✅ 弁護士になった後のキャリアの選択肢
① 予備試験合格後の最初のステップ:司法試験の受験

予備試験に合格したからといって、すぐに弁護士になれるわけではありません。
次のステップは司法試験の受験です。
予備試験合格者は、合格した年と翌年の2回、司法試験の受験資格が与えられます。
司法試験は例年5月に実施されます。
予備試験合格者の司法試験合格率は約90%以上と極めて高く、予備試験を突破した実力があれば十分に対応できます。
ただし、慢心は禁物。
予備試験合格後も継続的な学習で実力を維持・向上させることが必要です。
② 司法試験合格後:司法修習への道

司法試験に合格すると、次は司法修習が始まります。
司法修習とは、弁護士・裁判官・検察官として働くための実務訓練です。
期間は約1年(正確には11ヶ月)です。
修習の内容は主に以下の通りです。
・前期修習(2ヶ月):座学中心の基礎研修
・実務修習(8ヶ月):弁護士事務所・裁判所・検察庁での実地研修
・後期修習(2ヶ月):実務の総まとめ・二回試験対策
修習中は国から給付金(月額13.5万円)が支給されます。
ただし、修習地は自分で選べない場合もあり、引越しが必要になることもあります。
③ 二回試験(司法修習生考試)とは

司法修習の終了時に二回試験(司法修習生考試)が行われます。
この試験に合格することで、はじめて弁護士・裁判官・検察官の資格が与えられます。
二回試験の内容は以下の通りです。
・民事裁判・刑事裁判・検察・弁護・民事弁護の5科目
・各科目2〜3日かけて記録を読み、起案(文書作成)する形式
合格率は99%以上と非常に高く、司法修習をしっかり受けていれば落ちる心配はほぼありません。
ただし、年に数名は不合格になる場合もあり、油断は禁物です。
④ 弁護士登録の手続き

二回試験に合格すると、いよいよ弁護士登録が可能になります。
弁護士として活動するためには、日本弁護士連合会(日弁連)への登録が必要です。
登録手続きの流れは以下の通りです。
① 所属する弁護士会を決める(就職先・開業予定地によって決まる)
② 弁護士会に入会申請をする
③ 入会金・登録免許税・会費を納める
登録費用の目安:
・登録免許税:60,000円
・日弁連会費(年会費):約70,000円
・所属弁護士会の入会金・会費:10〜50万円程度(会によって異なる)
⑤ 弁護士登録後のキャリアの選択肢

弁護士として登録した後のキャリアは主に以下の通りです。
①イソ弁(勤務弁護士)
法律事務所に就職して経験を積むスタイル。
新人弁護士の大多数がこのスタイルから始めます。
年収目安:400〜700万円
②のき弁(軒先弁護士)
事務所に所属しつつ、独立した個人事業主として活動するスタイル。
③即独(即時独立)
登録直後に独立開業するスタイル。リスクは高いが、成功すれば高収入も狙える。
④インハウスローヤー(企業内弁護士)
企業の法務部門に就職するスタイル。近年増加傾向にあります。
⑥ 合格から弁護士登録までの年数の目安

予備試験から弁護士登録まで、全体的な年数を整理します。
予備試験の勉強期間:1〜5年(個人差が大きい)
予備試験受験〜合格:当年の10月発表
司法試験:翌5月受験・同年秋に合格発表
司法修習:翌年1月から11ヶ月
二回試験・弁護士登録:修習終了の翌年1月頃
つまり、予備試験合格から弁護士登録まで最短で約2年かかります。
社会人の方は、勉強開始から弁護士になるまで5〜8年程度を見込んでおく方が現実的です。
⑦ 社会人が予備試験に挑む際に知っておきたいこと

社会人が予備試験・弁護士を目指す際に、特に知っておきたいことがあります。
①仕事を辞めずに続けながら受験できる
予備試験は社会人受験生が多く、働きながら合格した人も多数います。
②司法修習中は仕事を休む必要がある
修習は全日制(平日)のため、在職中の会社を休職または退職する必要があります。
この点が、社会人受験生にとって大きなハードルになります。
③年齢は問わない
弁護士には定年がなく、何歳で登録しても活動できます。
50代・60代での登録者もいます。
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⑧ まとめ:予備試験合格は弁護士への確実な一歩

予備試験合格から弁護士になるまでの流れをまとめます。
①予備試験合格 → ②司法試験受験・合格 → ③司法修習(約1年) → ④二回試験合格 → ⑤弁護士登録
予備試験合格者は司法試験でも90%以上の合格率を誇ります。
まず予備試験合格を全力で目指すことが、弁護士への最も確実な道です。
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