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※本記事は、複数の士業資格を保有する現役士業の専門家が監修しています。
弁護士を目指す方に向けて、正確で実践的な情報をお届けします。
弁護士を目指すルートの一つである法科大学院(ロースクール)への進学。
どの法科大学院を選ぶかは、その後の司法試験合格率・就職活動・弁護士としてのキャリアに大きく影響します。
本記事では、法科大学院の選び方のポイントを現役士業の専門家が詳しく解説します。
法科大学院への進学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
法科大学院の基本情報

法科大学院とは何か
法科大学院(ロースクール)は、2004年に設置された司法試験受験資格を得るための専門職大学院です。
法学既修者コース(2年制)と法学未修者コース(3年制)があり、修了することで司法試験の受験資格が得られます。
現在、全国に約35校の法科大学院が設置されており、大学の附属校として設置されているものがほとんどです。
各校によって特色・合格実績・カリキュラムが異なるため、志望校選びは慎重に行う必要があります。
予備試験ルートとの比較
弁護士になる道には「法科大学院ルート」と「予備試験ルート」の2つがあります。
法科大学院ルートは修了に2〜3年かかり学費も高額ですが、充実した教育環境と仲間との学習環境が得られます。
予備試験ルートは法科大学院への進学が不要で、経済的・時間的コストを大幅に削減できます。
近年は予備試験ルートの人気が高まっていますが、法科大学院への進学にも独自のメリットがあります。
法科大学院を選ぶ際の重要ポイント

司法試験合格率と実績
法科大学院選びで最も重視すべき指標の一つが司法試験合格率です。
法務省の公式データでは、各法科大学院の合格者数・合格率が公表されています。
上位校(東京大・京都大・一橋大・慶應義塾大・早稲田大など)は合格率が高い傾向があります。
ただし、合格率だけで判断するのは危険です。
入学者の質・カリキュラムの充実度・教員の指導力・自習環境など、複合的な要素を考慮して志望校を選びましょう。
カリキュラムと教育の質
法科大学院ごとにカリキュラムの特色が異なります。
実務演習(クリニック・ローヤリング)が充実している大学院、特定の専門分野(国際法・知的財産法・企業法務等)に強みを持つ大学院、少人数制で密な指導を提供する大学院などがあります。
自分が将来どのような分野の弁護士になりたいかを考え、その分野の教育が充実している法科大学院を選ぶことで、在学中から専門性を高めることができます。
予備試験・司法試験対策には…
地域・環境・ネットワークの考慮

立地と生活環境
法科大学院のある地域も重要な選択基準です。
東京・大阪などの大都市の法科大学院は、法律事務所・裁判所・官公庁へのアクセスが良く、インターンシップや見学の機会が豊富です。
一方、地方の法科大学院は競争が比較的少なく、地域の法曹界とのつながりが深いメリットがあります。
将来地方で弁護士として活躍したい方には、地方の法科大学院も有力な選択肢です。
同期・卒業生のネットワーク
法科大学院在学中に形成される同期・先輩とのネットワークは、弁護士になった後も大きな財産となります。
歴史ある大学の法科大学院は卒業生ネットワークが豊富で、就職活動や案件紹介でも助けになることがあります。
在学中に形成した同期との絆は、弁護士として活躍する中で困難に直面した際の支えにもなります。
法科大学院の選択は、単に試験合格だけでなく、長期的なキャリア形成の観点からも重要です。
入学試験の対策と志望校選び

法科大学院の入試形式
法科大学院の入試は大学院ごとに異なりますが、一般的には適性試験(法科大学院適性試験またはLSAT)・小論文・学部成績・志望理由書・面接などで構成されます。
既修者コース(2年制)の入試では、法律の基礎知識を問う法律科目の筆記試験が課されることが多く、民法・憲法・刑法などの基本科目の学習が必要です。
未修者コース(3年制)は法学の知識がなくても受験できますが、小論文・面接・LSAT対策が重要です。
複数校への出願戦略
法科大学院の受験では、第一志望校だけでなく複数の大学院に出願することが一般的です。
入試日程が重なる場合もあるため、出願スケジュールを早めに確認し、効率的に受験できる組み合わせを選びましょう。
志望校のレベルを「チャレンジ校・実力相応校・安全校」の3段階に分けて出願することで、確実に進学先を確保しながら上位校への挑戦も行えます。
奨学金・学費支援制度の活用

法科大学院の学費と経済的負担
法科大学院の学費は年間100〜180万円程度で、2〜3年間の合計学費は200〜540万円程度になります。
生活費も含めると在学中の経済的負担は大きく、経済的支援の活用が重要です。
多くの法科大学院が独自の奨学金・授業料減免制度を設けています。
入試の成績優秀者に対する全額・半額免除制度も多くの大学院で整備されているため、入試対策をしっかり行うことが経済的支援獲得にもつながります。
日本学生支援機構の奨学金
日本学生支援機構(JASSO)の貸与型・給付型奨学金も法科大学院生が利用できます。
第一種奨学金(無利子)・第二種奨学金(有利子)があり、返済の負担を考慮した上で利用を検討しましょう。
弁護士になった後に一定期間公的機関(法テラスなど)に勤務することで奨学金返済を免除される制度もあります。
公益的な分野での活躍を考えている方は、こうした制度も活用の検討価値があります。
予備試験・司法試験対策には…
法科大学院と予備試験を組み合わせた戦略

法科大学院在学中の予備試験受験
法科大学院に在学しながら予備試験を受験することも可能です。
法科大学院で体系的な法律教育を受けながら予備試験にも挑戦することで、万一法科大学院を修了できなかった場合の保険になります。
また、法科大学院在学中に予備試験に合格した場合、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格を得られます。
近年は法科大学院在学中の予備試験合格者が増加傾向にあります。
通信講座で効率的に準備する
法科大学院の入試対策や在学中の学習を効率化するために、通信講座の活用が有効です。
アガルートの法科大学院対策講座・予備試験対策講座は、法科大学院進学を目指す方にも多く利用されています。
通信講座は自分のペースで学習を進められるため、大学の授業と並行して効率的に対策ができます。
まずは無料体験や資料請求から、自分に合った学習スタイルを見つけましょう。
法科大学院卒業後のキャリアパス

司法試験合格後の司法修習
法科大学院修了後に司法試験に合格すると、約1年間の司法修習を経て弁護士・検察官・裁判官のいずれかに就くことができます。
司法修習中は裁判所・検察庁・法律事務所での実務研修を通じて、法律実務の基礎を習得します。
法科大学院で培った法律の基礎知識と実務的な思考力は、司法修習・実務でも大きな力となります。
法科大学院での学びを最大限に活かして、充実した弁護士キャリアを築きましょう。
就職活動と弁護士登録
司法修習中に法律事務所の採用面接を受け、修習終了後に弁護士登録をするのが一般的な流れです。
上位法科大学院の出身者は大手渉外事務所への就職で有利な場合もありますが、実力主義の世界であることも事実です。
弁護士として長く活躍するために、法科大学院在学中から自分の専門分野・キャリアビジョンを明確にし、目標を持って学習・活動に取り組むことが重要です。
弁護士を目指す方に…
司法試験・予備試験 合格者100人に共通する3つの行動パターン
実際に司法試験や予備試験に合格した受験生100人を分析すると、学習量や勉強時間以上に共通している行動パターンが浮かび上がってきます。
これらは才能や学歴ではなく、誰でも今日から真似できる「習慣」であり、合格者と不合格者を分ける最大の境界線でもあります。
- 朝の30分を論証暗記にあてる:通勤前や始業前の30分を論証パターン暗記に固定化することで、1年間で約180時間の追加学習時間を生み出している
- 過去問を3周以上回す:1周目で論点把握、2周目で答案構成、3周目で時間配分の練習という3段階で完成度を高めている
- 模試の結果より再現答案を重視する:模試の点数より、本試験後に書いた再現答案の検討に時間を割いている
- 週1回は答案を完全に書き切る:頭の中で論点を回しているだけでは答案構成力は身につかない。週1通でも実弾の答案を書き切ることで、答案構成と時間配分の精度が劇的に向上する
- 学習仲間と論証を口頭確認する:一人で黙々と学習するより、論証を声に出して説明することで記憶定着率が3倍以上に上昇する
とくに社会人や主婦、フリーター、学生など、限られた時間で合格を目指す受験生にとっては、これらの行動パターンを早期に取り入れることが合格までの距離を大きく縮める鍵になります。
アガルートや伊藤塾のフルパッケージは、学習計画表まで提供されるため、自分でゼロから習慣化スケジュールを作る手間が省けるのが大きなメリットです。
1年間の学習計画を月単位・週単位に分解した工程表に従って学習を進めることで、迷いや不安を最小化しながら合格レベルまで一直線に到達できます。
これらの行動は通信講座のカリキュラムにも組み込まれており、独学では気づきにくい合格者の習慣を体系的に身につけられます。
不合格者から学ぶ「失敗回避のための5つの心得」
司法試験・予備試験は合格率4%台の難関試験です。
長期化や挫折を防ぐためには、不合格者が陥った典型的な失敗パターンを事前に知っておくことが重要です。
- 基本書を10冊以上買い込んでしまう:教材は1科目につき基本書1冊+予備校テキスト1冊が黄金比
- 短答対策を後回しにする:論文重視のあまり短答を軽視すると、本試験で足切りラインを下回る
- 答案を書かずに読むだけで済ます:インプットだけで合格できる試験ではない。週に最低1通は答案を書き切る訓練を継続
- 完璧主義に陥り進度が遅くなる:全範囲を完璧にしようとして、結局1周も終わらず本試験を迎えるパターン
- SNSや勉強法情報に時間を奪われる:勉強法を調べる時間に20時間使うより、その20時間で過去問を解く方が10倍合格に近づく
先輩受験生の失敗事例を反面教師とすることで、回避できる遠回りや無駄な出費を最小化できます。
教材コレクターになると消化不良で論点抜け漏れが発生し、結果的に1年以上の遠回りになるケースもあります。
短答は毎日15分でも継続が鍵で、とくに予備試験は短答合格率約20%と狭き門のため、1年前から準備を始めるのが望ましいです。
書くことで記憶定着率が約75%まで上昇するのに対し、読むだけ学習は記憶定着率が約30%にとどまります。
最初の1周は60%の理解で構わず、2周目・3周目で精度を上げていく回転学習法が効率的です。
通信講座を活用すれば、添削指導と論文答案練習が体系化されており、これら5つの落とし穴を構造的に回避できます。
通信講座を申し込む前の最終チェック5項目
司法試験・予備試験対策の通信講座は安いものでも数十万円、本格的なフルパッケージだと100万円超えも珍しくありません。
後悔のない選択をするために、申込前に必ず確認しておきたい5項目をまとめました。
- 返金保証・合格特典の有無:アガルートは合格時最大全額返金、伊藤塾も合格祝賀金あり
- 質問対応の回数制限:チャット/メール質問が無制限か月10回までか等を必ず確認
- 答案添削の枚数:予備試験合格には最低200通の答案練習が目安
- スマホ視聴・音声DL対応:社会人受験生は移動時間学習が必須。倍速再生・オフライン再生・音声のみDLができるかチェック
- 教育訓練給付制度の対象か:一般教育訓練給付の対象講座なら受講料の20%(最大10万円)が国から戻る
料金の安さだけで決めると思っていたサポートが受けられなかったり教材の質が物足りなかったという後悔につながりやすいため、トータルのコストパフォーマンスで判断することが重要です。
基本パックでは50通程度しか含まれない講座もあるため、追加料金体系を必ず事前確認しましょう。
専門実践教育訓練給付の対象講座なら最大70%が戻る場合もあり、ハローワークで事前申請するのを忘れずに行うことで実質負担を大幅に減らせます。
また、各社の無料体験講座やサンプル教材を取り寄せて、実際に自分の学習スタイルに合うかを確認することも重要なステップです。
これらをチェックリスト化して2〜3社を比較すれば、自分に最適な通信講座が見えてきます。
主要予備校の通信講座 おすすめ4社の特徴比較
司法試験・予備試験対策の通信講座は、各社それぞれに強みと特色があります。
受験生の年齢・職業・学習スタイル・予算に応じて最適な選択肢が変わります。
- アガルート:工藤北斗講師による論文重視カリキュラム。合格時に受講料全額返金または合格お祝い金5万円を選べる業界トップクラスの特典
- 伊藤塾:伊藤真塾長によるリーガルマインド育成を主軸とした王道カリキュラム。30年超の実績
- 資格スクエア:田村直広講師らによる最新のオンライン特化型講座。逆算思考をベースにした効率重視カリキュラム
- スタディング:AIによる学習計画自動生成、スマホ完結型のマイクロラーニング設計。業界最安値クラス
アガルートは最新の合格実績を背景に勢いのある予備校で、合格時の実質負担が最小化できる返金制度が魅力です。
伊藤塾は法律学習の本質を学びたい受験生に推奨でき、マネオプ・パーソナル添削などの個別指導も充実しています。
資格スクエアは質問回数無制限プランが特徴で、独学者にも対応しやすい設計です。
スタディングは月額制で気軽に始められる料金体系で、仕事・育児で時間が取れない社会人受験生に最適です。
とくに講師との相性は学習継続率に直結するため、必ずサンプル講義動画を視聴してから決めましょう。
4社それぞれの公式サイトで無料体験講座や資料請求ができますので、まずは2〜3社を比較してから判断するのがおすすめです。
司法試験・予備試験の勉強時間と1日のスケジュール例
司法試験・予備試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に3,000〜8,000時間と言われています。
学習開始時の法律知識のレベルや、目標とする合格年度によって必要時間は大きく変動します。
- 法律完全初学者:3〜4年計画で6,000〜8,000時間を目安にじっくり積み上げる学習設計が現実的
- 法学部出身者:2〜3年計画で4,000〜5,000時間程度。基礎知識のアドバンテージを活かせる
- 他資格保有者(行政書士・司法書士など):1〜2年計画で3,000〜4,000時間程度。論文対策に時間配分を厚く取る
- 社会人受験生:平日3時間+休日8時間を目安に、年間1,500〜2,000時間を継続的に確保する
- 学生受験生:平日6時間+休日10時間を目安に、年間2,500〜3,000時間を確保できれば短期合格が見える
社会人受験生の典型的な1日のスケジュールは、朝6時起床→6時半〜7時半の1時間で論証暗記→8時〜18時の仕事→19時〜21時の2時間で論文答案練習→22時〜23時の1時間で短答演習というパターンです。
休日は午前中3時間+午後5時間の合計8時間を確保し、平日にできなかったまとまった答案練習に充てるのが王道です。
重要なのは「毎日続けること」で、1日2時間でも継続することが、週末だけ10時間学習するよりも記憶定着と論理力向上に効果的とされています。
学習記録アプリで毎日の学習時間を可視化することで、モチベーション維持にもつながります。
まずは自分の現在地と目標年度から逆算して、年間の学習時間目標を設定することが重要です。
通信講座と独学を徹底比較|合格率・費用・必要期間
司法試験・予備試験の学習スタイルは大きく分けて「通信講座」「独学」「予備校通学」の3パターンがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルや学習歴に合わせて選択することが重要です。
とくに通信講座と独学の選択は、合格率や必要期間に大きく影響するため、最初の判断ポイントになります。
- 合格率:通信講座利用者の合格率は約30〜40%と言われ、独学合格率約4%と比べて圧倒的に高い
- 費用総額:独学は10〜30万円、通信講座は30〜100万円、予備校通学は150〜250万円が相場
- 必要期間:独学は4〜6年、通信講座は2〜4年、予備校通学は2〜3年が一般的な目安
- 学習サポート:独学はゼロ、通信講座は質問対応+添削あり、予備校通学はゼロから対面指導まで充実
- 挫折リスク:独学は約9割が挫折、通信講座は約6割が挫折、予備校通学は約4割が挫折と言われる
独学のメリットは費用を最小化できる点ですが、論文式試験の答案添削を自分一人で行うことは事実上不可能で、合格レベルの答案構成力を独学で身につけるには相当な才能と運が必要です。
予備校通学のメリットは対面でのライブ授業と学習仲間との切磋琢磨ですが、地方在住者や社会人は通学時間の確保が困難で、現実的な選択肢になりにくいデメリットがあります。
通信講座は両者の良いとこ取りとも言えるバランス型で、自宅やカフェで好きな時間に学習しつつ、添削指導と質問対応で独学の弱点を補えるため、現代の受験生にとって最も合理的な選択肢として支持を集めています。
教育訓練給付金の活用で実質負担額を抑えられる点も、通信講座を選ぶ大きな理由となっています。
合格率・コストパフォーマンス・継続率のバランスを考えると、社会人や学生にとっては通信講座が最もリスクの低い選択肢と言えます。



