弁護士として独立すると、収入は「どんな事件を、どれだけ受任するか」で決まります。
離婚・相続・刑事・企業法務――事件の種類によって受任報酬は大きく異なり、その組み合わせ(ポートフォリオ)が年収を左右します。
「弁護士は高収入」というイメージはあっても、独立後に具体的に何の事件でいくら稼ぐのかはイメージしづらいものです。
顧問契約のような安定収入を柱にするのか、単発の事件で稼ぐのか。
設計しだいで、収入の安定度も総額も変わります。
そこでこのページでは、扱う案件の月間件数を入れるだけで、独立後の月商・年商・概算所得を試算できる無料シミュレーターを用意しました。
あなたの「稼ぐ設計図」を描いてみましょう。
- 案件別の月間件数から月商・年商を自動計算
- 経費を引いた概算所得(手取り目安)を表示
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独立弁護士の収入は「何の事件を扱うか」で決まる

独立後の弁護士は、扱う事件の種類を自分で選べます。単発の事件だけだと収入が不安定になり、顧問契約という継続収入を柱にすると経営が安定します。
つまり「食える・食えない」は、事件ポートフォリオの設計しだい。独立前にどの分野を主軸にするかを考えることが、収入を左右します。得意分野を持ち、安定収入と単発の高額案件を組み合わせるのが王道です。
案件種別ごとの受任報酬の目安

シミュレーターに搭載している、主要な案件の受任報酬の目安です(着手金・報酬金等の合計の代表値)。実際は事案の難易度・経済的利益で大きく変動します。
| 案件種別 | 受任報酬の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 顧問契約(月額) | 約5万円/社・月 | 収入の柱。継続収入で経営が安定 |
| 遺産相続(遺産分割) | 約45万円/件 | 高単価。高齢化で需要が拡大 |
| 離婚事件(交渉・調停) | 約35万円/件 | 需要が安定。継続的に発生 |
| 刑事弁護 | 約35万円/件 | 国選・私選。社会的意義も大きい |
| 交通事故(示談交渉) | 約30万円/件 | 保険会社対応。件数を積みやすい |
| 一般民事(金銭トラブル等) | 約25万円/件 | 幅広い相談の受け皿 |
| 債務整理 | 約20万円/件 | 件数を積みやすい入口業務 |
| 企業法務スポット | 約10万円/件 | 契約書・相談。顧問につながる |
顧問契約という安定収入の柱

独立弁護士の経営を安定させるのが、月額の顧問契約です。1社あたりは小さくても、社数が増えれば毎月の固定収入になります。
・関係が深まる:継続支援で信頼が増し、追加案件や紹介につながる。
・経営が読める:固定収入があると、単発事件の波に左右されにくい。
単発の事件は件数の波が大きく、収入が不安定になりがちです。顧問契約で土台を作り、その上に単発の高額案件を乗せる——これが安定して稼ぐ独立弁護士の基本形です。
独立初期の収入をどう作るか

独立直後は、すぐに高収入になるわけではありません。顧客と信頼を積み上げる時期を乗り越えることが大切です。
| 時期 | 状況 | 対策 |
|---|---|---|
| 独立初期 | 顧客基盤がなく収入は不安定 | 国選・法テラス・紹介で件数を確保 |
| 軌道に乗る時期 | リピート・紹介が増える | 得意分野を確立し単価を上げる |
| 安定期 | 顧問契約で継続収入 | 事件構成を最適化し上限を外す |
独立初期は国選弁護や法テラスの案件、知人・他士業からの紹介で経験と実績を積むのが定石です。そこから民間の顧問契約や高額案件につなげていきます。まずはこの時期を乗り越える計画を立てましょう。
高収入を実現する弁護士の事件ポートフォリオ

高い収入を実現している独立弁護士は、事件構成(ポートフォリオ)の組み立てが上手です。安定と高単価を両立させています。
・上乗せ(高単価):相続・企業法務など単価の高い案件。
・件数源(入口):債務整理・交通事故などで相談の入口を広げる。
たとえば「顧問5社を柱に、相続と企業法務で上乗せ」など、自分の強みと人脈に合わせて設計します。シミュレーターで件数を動かして、目標月商に届く組み合わせを探してみましょう。
弁護士報酬の仕組み(着手金・報酬金)を知る
弁護士の受任報酬は、多くの場合着手金と報酬金の2段階で構成されます。仕組みを理解すると、シミュレーターの金額の意味がより明確になります。
| 区分 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 着手金 | 依頼を受けた時点で受け取る | 結果に関わらず発生する |
| 報酬金 | 事件が解決した時点で受け取る | 得られた経済的利益に応じて変動 |
| 顧問料 | 月額固定で継続的に受け取る | 安定収入の柱になる |
| タイムチャージ | かけた時間に応じて請求 | 企業法務などで用いられる |
かつては報酬基準が定められていましたが、現在は自由化され、各事務所が独自に設定しています。本ツールの金額は、着手金と報酬金を合わせた1件あたりの受任報酬の代表的な目安です。経済的利益が大きい事件ほど、報酬金も高くなる傾向があります。
専門分野の選び方が収入を左右する
独立して収入を伸ばす弁護士の多くは、専門分野を持っています。「何でも屋」より、特定分野に強みがあるほうが、単価も紹介も増えるためです。
・単価の高さ:企業法務・M&Aなど、経済的利益の大きい分野。
・自分の適性・関心:長く続けられ、強みを磨ける分野。
・地域の需要:開業地で求められている分野。
たとえば高齢化が進む地域なら相続、企業が多い都市部なら企業法務、というように需要と自分の強みが重なる分野を選ぶのが成功の鍵です。専門性が高まるほど「○○ならあの先生」と紹介が生まれ、単価も上がっていきます。
経費と手取りの考え方
独立弁護士の収入を考えるうえで、忘れてはいけないのが経費です。月商がそのまま手取りになるわけではありません。
| 主な経費 | 内容 |
|---|---|
| 事務所家賃 | 立地により大きく変わる。自宅開業なら抑制可 |
| 弁護士会費 | 弁護士として活動するために必要 |
| 人件費 | 事務員を雇う場合 |
| 通信・書籍・システム | 判例検索・実務書・IT環境など |
一般に、独立弁護士の経費は売上の3〜4割程度が目安とされます。本ツールでは経費35%を控除した概算所得(手取りの目安)を表示しています。自宅開業や事務員を置かない工夫で経費を抑えれば、手取りは大きく変わります。
・業務を効率化する:ITツールで事務作業を削減。
・高単価分野を増やす:同じ労力でも報酬の高い案件に。
受任件数を増やすための集客の考え方
事件ポートフォリオを設計しても、受任件数がなければ収入にはなりません。独立弁護士にとって、集客は収入を左右する重要なテーマです。
| 集客チャネル | 特徴 |
|---|---|
| 紹介(他士業・知人) | 信頼ベースで受任率が高い。独立初期の柱 |
| 国選・法テラス | 件数を確保しやすく、実績づくりに有効 |
| Webサイト・記事発信 | 専門分野で検索される導線を作る |
| セミナー・地域活動 | 認知と信頼を地道に積み上げる |
独立初期は紹介や国選で件数を確保し、並行してWebや発信で専門分野の認知を高めるのが定石です。とくに、相続や離婚など個人向けの分野は、Web検索からの相談が増えています。自分の専門分野で「見つけてもらえる」導線を作ることが、安定した受任につながります。
シミュレーターで目標月商に必要な件数が見えたら、その件数をどう集客で実現するかまで考えてみましょう。収入は「単価×件数」。単価の設計と件数の確保、その両輪で独立後の収入は決まります。
よくある質問(FAQ)
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