🎯 結論(先に要点)
- 令和8年予備試験の論文式試験は9月12日(土)・13日(日)の2日間。試験地は原則47都道府県(法務省・司法試験委員会決定)。
- 論文式に自己採点はできない。短答式と違い正解が公表されないため、代わりにやるべきことは再現答案の作成。
- 再現答案は記憶が残っている48時間以内が勝負。ここを逃すと精度が落ち、添削にも来年の分析にも使えなくなる。
- 論文式試験の合格発表は12月17日(木)。口述試験は令和9年1月23日(土)・24日(日)、最終合格発表は令和9年2月4日(木)。
- 令和7年は受験者2,620人・採点対象2,603人に対し合格者457人・合格点240点以上(合格率約17.6%)。
2日間の論文式試験が終わった直後は、手応えがあってもなくても、何をすればいいのか分からなくなります。
短答式なら試験当日の夜に各社の解答速報が出て、自分の点数がその場で分かりました。
ところが論文式は違います。正解が公表されないため、点数を自分で出すことができません。
この記事では、法務省が公表している令和8年の公式日程を軸に、試験が終わった直後の48時間で何をするか、各社の解説講義がいつ出るか、12月17日の合格発表までをどう過ごすかを整理します。
令和8年予備試験 論文式試験の日程|9月12日(土)・13日(日)
日程は令和7年11月11日の司法試験委員会決定で、次のとおり公表されています。
短答式試験は7月19日(日)に実施され、その合格発表は8月6日(木)でした。
そして論文式試験は9月12日(土)から13日(日)までの2日間です。
試験地は短答式が全国7ブロックだったのに対し、論文式は原則47都道府県で実施されます。
この先の日程も同じ決定で確定しています。
| 事項 | 期日 |
|---|---|
| 短答式試験 | 令和8年7月19日(日) |
| 短答式試験 合格発表 | 令和8年8月6日(木) |
| 論文式試験 | 令和8年9月12日(土)〜13日(日) |
| 論文式試験 合格発表 | 令和8年12月17日(木) |
| 口述試験 | 令和9年1月23日(土)〜24日(日) |
| 最終合格発表 | 令和9年2月4日(木) |
論文式は自己採点ができない|短答式との決定的な違い
短答式試験は正解が公表されるため、試験当日の夜には自分の点数が分かります。
論文式試験にはそれがありません。
法務省が公表するのは出題の趣旨であって、模範解答や配点表ではないからです。
採点は答案の論理構成・法的三段論法・あてはめの質を総合して行われ、同じ結論でも書き方で点が変わります。
つまり、自分の答案を再現しない限り、検証の材料そのものが存在しないということです。
手応えだけで合否を判断しようとしても、例年「できたと思ったのに落ちた」「書けなかったのに受かった」が両方起きます。
だからこそ、終わった直後にやるべきことは点数の推測ではなく、記録です。
試験直後の48時間にやること|再現答案を作る
再現答案とは、自分が実際に書いた答案を、記憶を頼りに紙やデータで再現したものです。
これを作る理由は3つあります。
1つ目は、添削を受けられるようにするため。予備校の添削も個別指導も、答案が無ければ始まりません。
2つ目は、12月17日の発表後に検証できるようにするため。不合格だった場合、成績通知の評価と再現答案を突き合わせて初めて敗因が特定できます。
3つ目は、合格した場合に口述対策の土台になるため。自分がどう書いたかを覚えていることが、口述での応答の安定につながります。
そして再現答案には期限があります。
答案構成のメモが手元にあっても、記憶は48時間で急速に落ちます。
2日目の夜から翌日いっぱいが、現実的なリミットだと考えてください。
再現答案の作り方|完璧を目指さない
よくある失敗は、きれいに書き直そうとして手が止まることです。
再現答案は作品ではなく記録なので、実際に書いた通りに、間違いも含めて再現します。
手順はシンプルです。
まず科目ごとに、答案用紙の何枚目に何を書いたかを思い出して見出しだけ並べます。
次に、各見出しの下に規範・あてはめ・結論を、覚えている表現のまま埋めます。
思い出せない部分は「ここは書いた記憶があるが内容不明」と括弧書きで残します。
消してしまうと、後から「書いたのか書いていないのか」が永久に分からなくなります。
全科目を一気にやろうとせず、記憶が濃い科目から着手するのが現実的です。
各予備校の解答速報・解説講義はいつ出るか
論文式には公式の正解がないため、各予備校が出す「解説」が事実上の検証材料になります。
短答式の解答速報が当日夜に出るのに対し、論文式の解説は試験の数日後から順次というのが例年の流れです。
科目数が多く、出題趣旨の読み解きに時間がかかるためです。
内容も「正解の発表」ではなく、出題意図の分析と、書くべきだった筋の提示になります。
見るときのポイントは、自分の答案と比べて論点を落としたかではなく、落とした論点が合否を分ける重さだったかです。
予備試験の論文は満点勝負ではなく、相対評価で240点前後に届くかどうかの試験だからです。
細かい論点の取りこぼしより、主要な論点で規範を外していないかを先に確認してください。
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令和7年の数字|受験者2,620人・合格者457人・合格点240点
直近の令和7年予備試験論文式試験の結果は、法務省が次のとおり公表しています。
受験者数は2,620人(うち途中欠席17人)、採点対象者は2,603人でした。
合格点は240点以上で、合格者数は457人です。
採点対象者に対する合格率はおよそ17.6%になります。
短答式を突破した人だけが受ける試験でこの数字ですから、母集団の水準が高いなかでの上位2割弱という位置づけです。
逆にいえば、合否は「全科目で完璧に書けたか」ではなく「大きく崩した科目が無いか」で決まりやすい構造です。
1科目の失敗を他科目で取り返す設計になっているため、再現答案でも最も出来が悪かった科目から見直す価値があります。
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合格発表は12月17日(木)|発表までの3か月の使い方
論文式試験の合格発表は12月17日(木)です。
試験から発表まで、およそ3か月あります。
ここをどう使うかで、翌年2月4日の最終合格発表までの結果が変わります。
手応えがある人は、口述試験の準備を発表前から始めるのが定石です。
口述は令和9年1月23日(土)・24日(日)で、発表からわずか1か月ほどしかありません。
発表を待ってから始めると、要件事実と民事・刑事実務の総復習が間に合わなくなります。
手応えが薄い人でも、この3か月は来年の短答式(例年7月)に向けた基礎固めに使えます。
どちらに転んでも、何もしない3か月だけは避けるという判断で問題ありません。
よくある質問
A. 令和8年9月12日(土)・13日(日)の2日間です。試験地は原則47都道府県で、令和7年11月11日の司法試験委員会決定で公表されています。
A. 短答式のような「正解の発表」はありません。法務省が公表するのは出題の趣旨であり、模範解答や配点表ではないためです。各予備校が試験後に出す解説講義が、事実上の検証材料になります。
A. 記憶が残っている48時間以内が目安です。答案構成のメモがあっても、書いた表現そのものは急速に失われます。2日目の夜から翌日いっぱいを目安にしてください。
A. 書き直さないでください。再現答案は作品ではなく記録です。実際に書いたとおりに、間違いも含めて再現します。思い出せない部分は消さずに、括弧書きで「内容不明」と残しておくと後の検証に使えます。
A. 令和8年12月17日(木)です。その後、口述試験が令和9年1月23日(土)・24日(日)、最終合格発表が令和9年2月4日(木)に予定されています。
A. 合格点は240点以上で、合格者数は457人でした。受験者数は2,620人(うち途中欠席17人)、採点対象者は2,603人で、採点対象者に対する合格率はおよそ17.6%です。


